岐阜県産業技術総合センター

研究開発

岐阜県産業技術総合センターでは、地域に根ざした研究開発を推進しています。

先進的研究開発
新素材開発、新規機能性付与など、企業が行うにはリスクの大きい先端的な技術に関する研究開発を行います。
地域密着型研究開発
新商品開発、製造プロセスの改善など、現在の製造現場で実用化可能な技術・製品に関する研究開発を行います。
共同研究
当センターと企業が、それぞれの人材、設備、資金等を有効に活用し、技術や知識を交換しながら製品・技術開発を行います。
受託研究
企業が抱える技術的な課題や企業で実施不可能な研究課題に対し、委託を受けて研究を実施します。
研究会活動
研究会を組織し、企業と意見交換をしながら研究開発を進めています。

令和7年度研究課題

新価値創造によるサスティナブル社会推進プロジェクト

現場生産性向上を図る高機能プラスチック製品の開発
高機能プラスチック材料による工場内資材等の開発を目的とし、帯電防止ブロー成形ボトル、難燃性プラスチック複合材料、軽量化・複合化によるマルチマテリアル製品、リサイクルプラスチックの物性向上技術の開発を行う。

重点研究開発推進

高湿度環境における金属腐食の防止に関する研究
金属製品の保管および輸送時の腐食について、高湿度環境や、段ボール等からのガス、海塩等の影響を調査するために、再現・促進試験条件を作成し、これらの腐食を防止するための方法を検討する。
デジタルツインを活用した危機予測AIに関する研究
ものづくり分野のDXの促進を目的として、デジタルツイン(DT)を活用した研究課題に取り組む。AI技術とDTを組み合わせて、パーソナルモビリティの走行時に衝突の恐れがある人や障害物などを検知する危機予測AIの開発を行う。
カーボンニュートラルな材料を用いた脱炭素社会実現のための機能性材料の開発
セルロースを用いて、従来のプラスチック製被覆肥料と同等な肥料効果を持ち、かつ環境負荷ゼロの肥料の開発を目指す。セルロースを用いて、ポリプロピレンの高強度化により、脱炭素社会の実現に貢献する。
DXを活用した繊維配向樹脂の成形技術に関する研究
DX技術を活用して樹脂流動と繊維配向の関係性を把握し、繊維配向の制御技術を確立する。また、強度シミュレーションにより繊維配向と強度の関係を解析し、製品形状や繊維含有量、繊維長の最適化を図ることを目指す。

産業活力創出支援プロジェクト

繊維端材のリサイクルによる資源循環型部材開発に関する研究
SDGsの観点から、繊維製品の加工・製造工程で発生する端材を原料としてリサイクルによる資材開発に取り組む。資材としては、建材用や自動車用でニーズの高い吸音材と、繊維自体をターゲットとする。
鋳造シミュレーションを用いた革新的な生産効率の向上に関する研究
鋳造シミュレーションを用いてワークステーション上に鋳物を製造する際に用いる鋳型と溶融した金属の流動状態および凝固状態などを仮想的に再現し、その予測結果から鋳造欠陥の主要な原因を明らかにする。
AIを用いたカメラ映像解析による作業支援技術に関する研究
AIにより作業者の動作情報を取得し、作業を評価する技術を開発することにより作業品質向上の支援技術を開発する。
構造最適化を活用した創造的設計技術に関する研究
製造方法まで考慮した構造最適化やシステムから提案された形状の製品デザインへの適用を検討することで、構造最適化技術を使用した設計技術・ノウハウを蓄積する。

地域密着型研究

レーザー加飾品質の高度化に関する研究
レーザー加飾条件と構造色との理論的関係を明らかにし、ユーザーから要求される色の加飾条件を効率的かつ精度よく決定する色品質管理手法を開発する。
次世代6G通信インフラに必要不可欠な機能性樹脂表面処理及び生産性向上のための研究開発
室温衝撃固化(エアロゾルデポジション法)を用いて樹脂基材に緻密かつ薄膜にセラミックを成膜する技術と三次元構造体への成膜効率化技術を開発し、リモートセンシングに用いるセンサー樹脂カバーの耐候性、耐薬品性、耐摩耗性向上を実現する。
EMC試験設備を活用した電子機器の高品質化支援
関連するEMC規格に関する情報収集・知識習得を継続して行うと共に、EMC試験及びEMC対策に対するノウハウの蓄積を図る。
切削工具の工具寿命に関する研究
工具寿命に影響が大きい設定条件と工具摩耗の関係を把握、次に設定条件に対する工具寿命を予測する手法を検討、これを用いて加工機及び工具の能力を引出す設定条件を導出し、高能率加工技術を目指す。
低融点金属による水栓製品欠陥補修技術の開発
低融点金属と汎用的な簡易電気炉を用いた水栓製品の欠陥補修技術を開発し、県内水栓製品製造業における労働生産性向上を図る。
炭素系硬質膜の密着性改善に関する研究
炭素系硬質膜と基材の密着性を向上させることが可能な中間層/下地処理の処理条件を検討するとともに、硬質膜の密着強度や高温環境下における評価手法を確立する。
樹脂材料への無機コーティングに関する研究
硬度、耐熱性に乏しいプラスチック表面に無機材料をコーティングする技術を開発する。
ものづくり現場におけるAI技術の活用に関する研究開発
人材不足による生産効率や作業品質の低下を解消するため、人材が保有するスキルをAIに代替させ、AIによる自動化により作業負荷を軽減する技術に関する研究開発を実施する。
生産リードタイムの短縮を目的とした適正在庫情報の可視化と管理技術に関する研究
生産効率向上の一助として、生産リードタイムの短縮に影響する適正在庫の確保を対象に過去の手配調達情報などを調査・分析し、この結果にもとづいて適正在庫情報の可視化及び管理ツールを開発する。
金属積層造形材の被削性評価
金属積層造形で製作された部品等は、特徴的な外観や、精度の影響で仕上げ加工が必要となるため、仕上げ加工における切削条件などを調査する。
カーボンプライシングを見据えた省エネ射出成形システムの開発
射出成形における省エネ化を目的として、成形サイクルタイムを短縮するための射出成形システムを開発する。開発したシステムで成形した成形品の物性評価を行い、実用性を実証する。
ロボットを活用した刃付け作業の自動化に関する研究
ロボットでの刃付け作業の精度向上を図るために、加工負荷と研磨加工量の評価を行い、ロボットによる研磨加工の品質の向上および安定化を図る。
表面処理による無機フィラーの高機能化に関する研究
無機フィラーの表面状態を有機被膜で制御することにより、フィラー含有樹脂を高機能化(可とう性、耐熱性および高強度など)する無機フィラーの表面処理技術の開発を目指す。
繊維製品の快適性に関する研究
繊維製品の快適性のうち、衣服圧や衣服内の気候に着目した評価方法を検討し、着る人に負担の少ない衣服デザインによる製品開発を行う。
重量物用パルプモールドの軽量化技術の開発
パルプモールドは代替プラスチックとして注目されているが、発泡スチロール等に比べて重量に課題がある。そこで、重量物用パルプモールドの強度向上を図ることで軽量化の一助とする。
廃棄繊維を活用した抄紙技術の開発
粉砕・解繊した廃棄繊維を製紙用加工機器で叩解処理することで枝分かれ(フィブリル化)させ、繊維の絡み合いを増加させ紙の力学特性向上を目指す。
二液型接着剤の接着工程効率を改善するデバイスの開発
混合する容積が少ない二液型接着剤用のスタティックミキサーを開発する。また、接着剤の混合度に関して数値的評価方法の確立する。
筋変位センサを用いた動作解析と可視化に関する研究
筋変位センサは、筋肉の動きを検出、筋部位ごとの力加減の推移を測定し、人の手の動作種別を推定する技術である。動作の力の変化を含めた解析により、基本的な動作の個人差や作業負荷の評価技術、カメラや深層学習との併用技術について研究を行う。

製造業におけるAI等デジタル技術の実利用可プロジェクト

スマート工場実現に向けた生産加工機械等の自動化に関する研究開発
県内企業の更なるスマートマニュファクチャリングの実現に資する要素技術開発やDX人材育成の支援を実施する。(DX)による競争力強化や新規分野の進出に貢献する。
協働ロボットを活用した多品種少量生産工程の自動化に関する研究開発
多品種少量生産に対応するため、生産ラインにおけるリアルタイムなデータ収集により生産効率を最適化する技術や、製造現場における人とロボットの安全な協働を実現する技術を開発する。

過去の研究課題