ぎふ技術革新センター

運営協議会 設立趣旨

 岐阜県は、世界的なモノづくりの拠点である東海地方の一翼を担い、輸送用機器、工作機械、電気機器をはじめとする製造業が本県経済を牽引してきましたが、平成20年から続く経済不況の影響を受け、厳しい状況にあります。
 これらの分野の企業は、モノづくりに関する優れた技術・ノウハウを有しており、本県産業が国際競争に打ち勝ち、今後も持続した発展を続けていくためには、将来的な業種の盛衰に対応できる強靱な地域経済の確立、すなわち「航空機」、「医療機器」、「環境調和型製品」などの成長分野へ地域産業が展開し、産業構造を高度化・多様化することが不可欠です。岐阜県では、最上位計画である「岐阜県長期構想」において、これらの成長分野を中心としたモノづくり産業の振興を最重要政策に掲げているほか、地域産業界ならびに岐阜大学をはじめとする研究機関、公設試、産業支援機関などにおいても、本分野に関する研究開発と事業化に産学官連携により取り組んでおり、新たな市場の創出に向けた強い推進力をもって、主体的な活動が力強く展開されつつあります。
 この度、本地域における新たな産学官連携活動の拠点として、「ぎふ技術革新センター」が整備されました。本拠点では、近年注目を集めている「炭素繊維複合材料CFRPなど航空機・自動車向け軽量強化部材の加工・接合・組立技術」や「医療機器」、「環境調和型セラミックス」、「機械金属」を主な対象分野に、共同研究や人材育成、産学官連携推進などといった活動が展開される予定です。
 こうした状況を踏まえ、産業界、大学等の研究機関、公設試、金融機関、行政などが一体となって、地域産業の技術革新による成長分野への展開、将来にわたる持続的な発展を図るため、「ぎふ技術革新センター運営協議会」を設立しました。
 本協議会では、ぎふ技術革新センターにおける共同研究や人材育成、研究交流などの事業を主体となって実施することにより、地域産業の成長分野への展開、産業構造の高度化・多様化を目指します。関係各位には、本協議会の設立趣旨にご理解を賜り、是非ご入会の上、ともに活動されますことをお願い申し上げます。